天津孔雀 朗唱演戯『神聖娼年』
頽廃と官能と死を孕み
綺語錬金、馥郁たる言葉の幻妖を燻り立たせる
朗読における現代のカストラート
《公演内容》
舞台は聖なる祭壇である。その神秘は底知れず、故に人知では犯しがたい。僕が声を解き放ち繰り出す言葉のなすがまま身体を痙攣的に虚空へ向かって遊ばせるのは、大いなる父である神と媾いたいが為。密室において僕と鏡と二人きりで取り交わすメランコリックな情交とはわけがちがう。煩瑣な現に患う魂を舞台上で発生する神的エネルギーに浄化されたいという愚にもつかない陳腐な願いなど、僕はこれっぽっちも抱いていない。僕が自ら祭壇に上がる理由は唯一つ、たまゆら苦痛を捩じ伏せる強烈な快楽が欲しいから。求めるものは絶頂である。
-演目-
「蝶 愛ずる少年」
執筆の間、僕の周りには季節外れの蝶が飛び交っていた。
導かれるようにして描いた初の長編詩。
「夢の腐蝕~癲狂院の窗から~」
音・聲・言葉。悪魔さえ魅惑する甘美な頽廃の多声音楽。
完全即興。
「神聖娼年」
言葉と詩人のエロティックな関係。
神はさしずめサディストだ。
《天津孔雀(あまつくじゃく)氏プロフィール》
イギリスで生まれ、幼少期をドイツ、ルーマニア、ポーランドで過ごす。国籍、年齢、性別不詳。言霊師・化粧師。
幼少よりボードレエル、日夏耿之介、澁澤龍彦、塚本邦雄等に親しむ。長じて、フラアンジェリコとボッティチェリの描く天使の姿に憧憬を抱き祭壇画を学ぶ。傍ら、ロックバンドを結成し、音楽と言葉による密やかな革命を試みる。バンド解散後の数年間は画家として点描による作品を発表、夢告の「孔雀」を雅号として名乗る。
2016年6月、ボ-ドレエルの詞華朗読で舞台デヴュ-。同年7月、舞踏家マツモトキヨカズとのユニット「AYU」による東京・スペースキテン公演「人間椅子」(江戸川乱歩)。
2017年3月、東京・中野テルプシコール「光のアダム」、9月には台湾公演その他、2018年にかけて国内外で数多の公演を行う。
天津孔雀と改名。2019年1月より九州福岡に拠点を置く舞踏青龍会のメンバーとなる。綺語錬金、馥郁たる言葉の幻妖を燻り立たせ、頽廃と官能と死を孕む朗読における現代のカストラートを展開中。
会場 | Cotton Club Cafe(コットンクラブカフェ) http://cottonharuyoshi.seesaa.net/ 〒810-0003 福岡県福岡市中央区春吉3-15-18 |
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入場料/料金 |
有料 3,500円(ワンドリンク込み) |
お申込み | 泊敏朗(とまりとしろう) 電話:090-1191-1273 メール:tomari@ktd.biglobe.ne.jp |
お問い合わせ |
泊敏朗(とまりとしろう) TEL 090-1191-1273 |