九州飛行機と震電 -技術者たちの記録- 12月14日まで開催
大刀洗平和記念館では戦後80年を迎えた今年、「震電」開発の全貌を紹介する特別企画展「九州飛行機と震電 -技術者たちの記録-」を実施いたします。
大刀洗平和記念館では、開館当初より震電の設計に携わった技術者の方々から、設計図面や研究資料など貴重な一次資料を多数寄贈いただいています。
そして2025年には、新たに九州飛行機と震電に関連する歴史資料が追加で寄贈されましたので、戦後80年を迎えた今年、震電開発の全貌を紹介する特別企画展を実施いたします。ぜひお越しください。
大刀洗平和記念館では、幻の戦闘機震電(J7W1)の実物大模型も展示中です。
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震電は、エンテ型(ドイツ語で鳥の“カモ”の意)とも呼ばれるユニークな前翼配置と機体後部のプッシュ式プロペラが特。高度10,000m以上でB‑29を迎撃するために設計された高速戦闘機の試作機として注目を集めました。
昭和20年(1945年)8月に初飛行を果たしたものの、終戦により実戦配備には至りませんでした。現在、国内では実機を確認することはできず、まさに幻の戦闘機として知られています。
震電は、福岡県に本社を構えた九州飛行機株式会社と、海軍航空技術廠・鶴野正敬技術少佐によって共同開発されました。独特なスタイルは多くの反対意見を受けましたが、技術者たちの高い志と情熱によって実現へと突き進みました。
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大刀洗平和記念館には、2023年公開の映画『ゴジラ‑1.0』の撮影用にも使用された実物大模型震電のほか、震電にまつわる歴史と現代文化をつなぐ貴重な展示や、映画の撮影風景や小道具パネルなどが展示されています。
他にも、零式艦上戦闘機(零戦三二型)や九七式戦闘機の実物など、日本航空技術の歩みを伝える展示が充実しています。航空ファンや歴史愛好家にとって見応えのある資料が多数そろっています。
また、太刀洗飛行場の歴史や特攻隊、空襲などを伝える地域の記憶と戦争の教訓を訴える場として、戦争と平和について考える場としても重要な役割を果たしています。
●企画展のポイント
・「震電」開発の全貌を歴史資料とともに紹介
・福岡ゆかりの航空技術史が集約
・幻の戦闘機「震電」の実物大模型を間近で見られる
・零戦三二型や九七式戦闘機など希少な実機も展示
・戦争と平和を考え、歴史と未来をつなぐミュージアム
会場 | 大刀洗平和記念館 http://tachiarai-heiwa.jp/ 〒838-0814 福岡県朝倉郡筑前町高田2561-1 ●大分自動車道「筑後小郡」ICまたは「甘木」ICから車で約10分 ●西鉄天神大牟田線「西鉄小郡駅で甘木鉄道に乗り換え「太刀洗」駅下車すぐ ※Googleマップの仕様により場所名が異なって表示される可能性があります |
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入場料/料金 |
有料 大人600円(500円) 高校生500円(400円) 小中学生400円(300円) |
お申込み | 団体様予約受付手順 http://tachiarai-heiwa.jp/group/ |
お問い合わせ |
大刀洗平和記念館 TEL 0946-23-1227 |