特集

九州のジオパーク

20221月現在、日本には46地域の日本ジオパークが日本ジオパーク委員会によって認定されています。その内9地域がユネスコ世界ジオパークとしても認定されています。
そして九州には8地域のジオパークがあり、2地域がユネスコ世界ジオパークとして認定されています。

 ジオパークとは?

ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を丸ごと楽しむことができる場所をいいます。また、ジオサイトというジオパークの中でもメインの見どころとなる場所があり、ジオサイトを中心にガイドツアーなども各地域で開催されています。

 【ユネスコ世界ジオパーク認定】
島原半島ユネスコ世界ジオパーク

特徴は活火山である雲仙岳を中心とした、火山活動によって作られた地形で、水中で堆積した地層や化石もみどころです。また、噴火による災害と復興、火山がつくりだす恵みや様々な地形と人との関わりを楽しみながら学ぶことができます。


[楽しみ方]
海と山に囲まれた自然豊かな島原は、他のジオパークの中でも珍しく城下町でもあります。市内には島原城と武家屋敷が残り、湧き水が湧き出る小さな水路が張り巡らされています。島原独特の地形を生かした歴史残る街並みや、自然も楽しめるのが特徴です。[写真提供:(一社)長崎県観光連盟]


島原城は数千年前に眉山の崩壊でできた流山を城の形に切り取って石垣を積み築上されたお城です

武家屋敷が立ち並ぶ島原の町には水路が流れ、鯉も泳いでいます。


阿蘇ユネスコグローバルジオパーク 
熊本と大分に隣接した阿蘇市を中心にしたエリアです。九州の中央部にある巨大カルデラは、火山活動を続ける中岳をはじめ阿蘇五岳で構成されています。
火山活動の影響による湧水や、温泉地など、地域で暮らす人々に大きな恵みをもたらしてきました。





[楽しみ方]
遮るものが何もなく田園と山並みが望める大観峰をはじめ、今も噴煙を上げる中岳を間近に見学ができ火山活動を肌で実感できることが阿蘇の特徴です。また、温泉も豊富に湧き出ているのも特徴で周辺には多くの温泉地があるのも楽しめます。


雄大な景色が望める大観峰

雨あがり後の草千里。馬たちがのんびり過ごす様子が見られます。


 【日本ジオパーク認定】

おおいた姫島ジオパーク
姫島のジオパークのテーマが「火山が生み出した神秘の島」として認定されたことら、火山活動から生まれた島です。中でも注目したいのが国指定天然記念物の観音崎は、黒曜石でできた断崖です。考古学的にも貴重であり、姫島七不思議と言われる「千人堂」があります。






[楽しみ方]
姫島は周囲17㎞と小さな島で、サイクリングやドライブでゆっくりと景色を楽しめます。
島のあちこちに姫島の名前の由来となった美女神の伝説にまつわるスポットも多く存在しているので、そのスポットを巡るのも楽しみのひとつです。


千人堂がある観音崎

姫島七不思議のひとつ、拍子水。昔お姫様がおはぐろを付けた後に口をゆすごうとしたところ水がなく、手拍子を打ち祈ったところ水が湧き出た、と言われています。

九州のジオパークは認定された全てが火山活動で形成された地形が特徴です。今回はその一部を紹介しました。アクロス福岡2階文化観光情報ひろばでは、紹介したジオパークはもちろん、その他のガイドマップを揃えています。ぜひお越しください!


PAGE TOP